顎がくいっと持ち上げられ、そっと唇が重なった。
唇がわずかに触れただけなのに、体の芯がじんと熱くなる。
惺也くんの手が首の後ろへと這い伝った、次の瞬間、ふわりと体が宙に浮いた。
「ふぇ……?」
気づけば、お姫様抱っこの状態で、彼の腕の中にいた。酔いも相まって、浮遊感が心地いい。
毎晩の添い寝で慣れたはずの彼の腕の中なのに、どうしてこうも毎回ドキドキしてしまうんだろう。
気づけば寝室に運ばれて、柔らかい肌障りのいいシーツの上にそっと優しく下ろされた。
室内にはアロマオイルが焚かれているようだ。オリエンタルのような深みのある甘い香りが鼻腔を擽る。
フットライトに照らされた彼の顔は、艶気を孕んでいて、思わず息を呑む。
組み敷かれた体を見下ろすように覆いかぶさった彼は、私の髪を優しく撫で、キスの雨を降らし始めた。
髪、額、瞼、鼻、頬……そして、唇へと。
愛おしむように注がれる口づけに、段々と思考が蕩けていく。
それがまるで〝愛している〟と言われているようで、目尻に涙が浮かんだ、次の瞬間。
瞼の裏に愛華さんの姿がちらついた。
地位も家柄も容姿も完璧な女性。惺也くんの隣に立つべき人。
今だけでいいから、私だけを見て欲しい――そんな想いが、溢れ出す。
彼の首に腕を絡めると、首すじから鎖骨へと、彼の熱い吐息がゆっくりと注がれていった。
唇がわずかに触れただけなのに、体の芯がじんと熱くなる。
惺也くんの手が首の後ろへと這い伝った、次の瞬間、ふわりと体が宙に浮いた。
「ふぇ……?」
気づけば、お姫様抱っこの状態で、彼の腕の中にいた。酔いも相まって、浮遊感が心地いい。
毎晩の添い寝で慣れたはずの彼の腕の中なのに、どうしてこうも毎回ドキドキしてしまうんだろう。
気づけば寝室に運ばれて、柔らかい肌障りのいいシーツの上にそっと優しく下ろされた。
室内にはアロマオイルが焚かれているようだ。オリエンタルのような深みのある甘い香りが鼻腔を擽る。
フットライトに照らされた彼の顔は、艶気を孕んでいて、思わず息を呑む。
組み敷かれた体を見下ろすように覆いかぶさった彼は、私の髪を優しく撫で、キスの雨を降らし始めた。
髪、額、瞼、鼻、頬……そして、唇へと。
愛おしむように注がれる口づけに、段々と思考が蕩けていく。
それがまるで〝愛している〟と言われているようで、目尻に涙が浮かんだ、次の瞬間。
瞼の裏に愛華さんの姿がちらついた。
地位も家柄も容姿も完璧な女性。惺也くんの隣に立つべき人。
今だけでいいから、私だけを見て欲しい――そんな想いが、溢れ出す。
彼の首に腕を絡めると、首すじから鎖骨へと、彼の熱い吐息がゆっくりと注がれていった。



