君がくれた奇跡

「魁聖さん。ここはどこなの?」

「あ…ー。倉庫。」

気まずそうにいう魁聖さん。

そ、倉庫…っ!?

図書室にもそんなとこあんだ…。

「帰るか」

「うんっ…!」

うなずきながら、カバンを持つ。

ーガチャッ

わっ…暗い…。もう遅い時間なんだ…。

魁聖さん、わたしのこと起こさずにしてくれたんだ…。

なんだか魁聖さんなりの優しさが伝わってきて、胸がじんわりとする。

「魁聖さんはどこに住んでるの?」

「あー。駅前の、あっちらへん。」

そうなんだ…わたしと近いな…。

なんだか無性に嬉しくなってしまった。

ん?なんで嬉しいの?

わたしはわたしの気持ちがわからなくなってしまった。