君がくれた奇跡

すう、すう…。

「…!」

わ!!!

わたしは勢いよく起きた。

目の前に上野くんのめちゃくちゃ綺麗な顔面がある。

「え、えと…上野くん!?」

びっくりした…ここはどこ?

わたし、何したっけ…。

きょろきょろと辺りを見渡す。

あっ…そうだ、わたし上野くんにお姫様抱っこされて…途中で視界が切れて…。

わたし、寝ちゃってたのか…。

申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

「ごめん、上野くん…ありがとう」

「別に。」

そっけない返信をされてしまった。

うう…やっぱり怒ってるよね…わたしが勝手に寝ちゃったから…。

「てか、魁聖でいい。なんか名字だと変な感じ」

そっか…みんなから下の名前で呼ばれてるもんね…。

「わ、わかった…。魁聖、さん?」

「まあ別にさんもいらないんだけど…。いいか。」

ふふふ。魁聖さん、魁聖さん、かぁ…。

なんか照れるかも…あはは。

クラスのイケメンとこんなことするなんて…魁聖さんのファンは怒っちゃうよね…。

ファンクラブもあるぐらい人気なんだから…すごいよね、あはは。