君がくれた奇跡

「…松浦さん。なにしてんの」

「えっ…えと…。わたし図書委員だから、本を整理してるだけだよ!」

あははと笑ってごまかす。

ーゴロゴロ!!

ピカッと光ったあとにすぐにそう雷がなった。

「ひっ…!」

思わず耳を押さえてしまう。

「…松浦さん。雷苦手なの」

「い、いやっ…そんなことないよっ…!ちょっと音にびっくりしただけで…ホントはそんな…。」

ーゴロゴロ!!

「きゃっ…!」

もっ…無理っ…怖い…。

わたしはふわっと誰かに抱き抱えられた。

…えっ?

上をむくと上野くん。

横をむくと上野くん。

下をむいても上野くん。

えっ…!

わたし、上野くんにお姫様抱っこされてるっ…!?

嘘っ…。

「ごめん、大丈夫だからっ…下ろして!」

じたばたもがくも失敗。

「大丈夫じゃないだろ。しっかりつかまってろ。」

わたしはあっという間に連れていかれるのでした。