君がくれた奇跡

「…ふぅ」

ザーッと雨が降っている中、わたしは図書室にいた。

わたしは図書委員だから。

みんな何故かやりたがらなくて、しぶしぶ、とわたしがやった。

今では何故かみんなの推薦で委員長になってもいる。

雨がすごいなぁ…。と思いながら本を整理している時だった。

ーガラガラッ

誰かがくる音がした。

「…っ!」

上野くんだった。

汗を垂らしながら、ユニホームを着ている彼は、とても美しかった。

たぶん部活の帰りだろう。 

彼はサッカー部に所属しているから。

ーゴロゴロ!

「…ひっ…!」

わたしは小さく悲鳴をもたらした。

か、雷っ‥。

人生で苦手なもの。

虫と雷はとてもと言うほど苦手なのだ。

「…。松浦さん」

突然、声をかけられた。

「う、上野くん…」

振り向くと、案の定、上野くんがいた。

いや、他に誰がいるのか。

わたしの考えは甘かったのかな…。

雷が苦手だってこと、恥ずかしくて、知られたくないっ…!