140字小説

ADになり3年、一度も寝ていない。
「ディレクターは5年寝てないって本当?」
「あれは幽霊だ。深夜の給湯室は気をつけろ」
恐る恐る覗くと、噂の先輩が湯沸かし器に向かって必死にカンペを出していた。
「お湯、あと3秒で沸いて! おしてるから!」
限界を迎えた人間は、家電ともロケをするようだ。