140字小説

俺が生まれた日から一緒に暮らす猫に、「嫌い」と言い続けてきた。勉強すればノートに乗り、泣きたい夜には頬を舐める。いつも邪魔ばかり。今日、初めて呼んでも来なかった。冷たい体を抱き、「今日くらい、泣く邪魔しろよ」。高校一年生の俺は、生まれて初めて声をあげて泣いた。