百文字ミステリー その違和感、見抜けますか?

「絶対に後ろ持っててね!」
「ああ、離さないから前だけ見て漕げ!」
息子は必死に自転車を漕いで前へ進んでいく。
私はその場に立ち尽くし、どんどん小さくなる彼の背中を笑顔で見つめていた。

【真相】
父親は「絶対に離さない」と言いながら、息子が一人で乗れることを信じて最初から手を離していた。息子は父親が支えてくれていると勘違いしたまま、見事に一人で自転車に乗れるようになっていたのだ。