一曲踊り終えると、メンバーは一斉に床へ座り込んだ。

陽「暑いー!」

タオルで顔を拭きながら大の字になる。

春空も息を切らしながら笑う。

春空「今日ハードすぎる……。」

未来はペットボトルを開け、静かに水を飲んでいた。

伊澄はストレッチを始める。

そんな中、莉麻は冷蔵庫へ向かった。

人数分のスポーツドリンクを取り出し、一本ずつ手渡していく。

莉麻「お疲れさまです。」

陽「えっ!ありがとう!」

伊澄「気が利くね。」

未来「助かる。」

春空も嬉しそうに受け取る。

春空「ありがとう、莉麻ちゃん。」

最後に悠真の前へ立つ。

ペットボトルを差し出しながら、小さく微笑んだ。

莉麻「悠真くんも。今日はちゃんと水分補給してくださいね。」

その一言に、悠真は少し照れたように笑う。

悠真「……うん。」

素直に受け取る悠真を見て、奈津は腕を組みながら小さく笑った。

前なら「大丈夫」って笑って後回しにしていた。

でも今日は違う。

莉麻に言われたからなのか。

ちゃんとキャップを開けて、すぐに一口飲んでいる。

その小さな変化を見て、奈津は胸の中で静かに思った。

――この子は、悠真を少しずつ変えていってる。