マネージャー「じゃあ今日は、まず事務所の中を案内する。」
莉麻は「はい」と返事をして、メモ帳を取り出した。
その姿を見て、陽が思わず笑う。
陽「えっ、もうメモ取るの?」
莉麻「忘れちゃったら困るので。」
少し照れくさそうに笑う。
陽「真面目だなぁ。」
そのやり取りに伊澄も優しく微笑んだ。
伊澄「エラいね。」
マネージャーは事務所の設備や控室、会議室、衣装部屋を一つひとつ説明していく。
莉麻は頷きながら、一生懸命メモを書き込んでいた。
そんな後ろ姿を、悠真は自然と目で追ってしまう。
……ちゃんと頑張ろうとしてる。
あの日助けてくれた時と同じ。
誰かに言われたからじゃなくて、自分から一生懸命動く人なんだ。
胸の奥が、少しだけ温かくなった。



