悠真はその姿を見つめたまま、言葉を失っていた。
……本当に来てくれたんだ。
胸の奥がじんわり温かくなる。
嬉しい。
その気持ちが、隠そうとしても表情へ滲んでしまう。
莉麻は六人へ向かって深く頭を下げた。
莉麻「改めまして。」
少しだけ照れたように笑う。
莉麻「今日からお世話になります。莉麻です。」
よろしくお願いします。
そう続けようとした時だった。
陽「来てくれたんだ!」
陽が嬉しそうに笑う。
伊澄「本当に来てくれて嬉しい。」
未来も柔らかく微笑む。
春空は嬉しそうに何度も頷いていた。
春空「また会えた。」
思わずこぼれた本音。
少し照れくさそうに笑う。
奈津も優しく笑いながら口を開く。
奈津「歓迎する。来てくれてありがとな。」
みんなの温かい言葉に、莉麻の緊張が少しずつほどけていく。
その様子を見つめる悠真。
目が合う。
莉麻はあの日と同じ、優しい笑顔を向けた。
莉麻「悠真くん。」
その一言だけで。
悠真も自然と笑っていた。
悠真「……おかえり。」
自分でも思わず口からこぼれた言葉だった。
その場にいた全員が一瞬だけ目を丸くする。
悠真自身も「あっ…」という表情になり、少し照れたように目を逸らす。
その姿が可笑しくて、練習室には優しい笑い声が広がった。



