VELIXの練習室。

朝からダンスレッスンが始まる前の静かな時間。

陽はストレッチをしながら、大きく伸びをする。

陽「そういえばさ。今日、新しいマネージャーさん来る日じゃなかった?」

その一言で、春空が顔を上げた。

春空「あっ、そうだった!」

伊澄「どんな人だろうね。」

未来はペットボトルのキャップを開けながら静かに笑う。

未来「奈津より年上だったりして。」

奈津「いや、それは俺も分かんねぇよ。」

みんなが自然と笑う。

和やかな空気の中、悠真だけは静かに靴紐を結んでいた。

新しいマネージャー。

どんな人なんだろう。

そんなことを考えているはずなのに。

頭に浮かぶのは、一人だけだった。

……莉麻ちゃん。

もう会えないと思っていた。

だからまた会えたらいいなって。

そんなことばかり考えてしまう。

自分でも、少しおかしかった。