あれから数日莉麻は何度もスマートフォンを開いては閉じていた。
マネージャーからもらった連絡先。
画面を見るたびに胸が高鳴る。
本当にいいのかな。
私なんかが。
でも答えは、とっくに決まっていた。
悠真くんを支えたい。
それだけじゃない。
VELIXのみんなが笑って活動できるように。
少しでも力になりたい。
大好きなグループを。
こんなに近くで支えられる仕事なんて、きっと一生に一度あるかないかだ。
深呼吸を一つ。
震える指でメッセージを打ち始める。
『お世話になっております。先日はありがとうございました。』
一文字ずつ確認しながら、丁寧に入力していく。
『たくさん考えました。』
『もし、まだお話をいただけるのであれば、VELIXのマネージャーとして頑張りたいです。よろしくお願いいたします。』
送信ボタンの上で指が止まる。
もう後戻りはできない。
でも、不思議と怖くはなかった。
莉麻「……よし。」
小さく呟き、送信ボタンを押す。
メッセージが送信された瞬間。
莉麻の新しい毎日が、静かに動き始めた。



