マネージャー「もちろん、いきなり全部任せるわけじゃない。」
莉麻の反応を見ながら、ゆっくりと言葉を続ける。
マネージャー「最初は俺のアシスタント。仕事を覚えながら、少しずつ担当してもらう。」
莉麻はまだ状況が飲み込めず、目をぱちぱちさせている。
莉麻「私が……ですか?」
マネージャー「うん。」
迷いのない返事だった。
マネージャー「今日一日見てて思った。人を見る目がある。気配りもできる。何より、この六人を一人の”アイドル”じゃなく、一人の”人”として見てくれる。」
その言葉に、悠真は静かに莉麻を見る。
あの日も。
今日も。
莉麻は一度も「アイドルだから」と接してこなかった。
ただ、“悠真”を心配してくれていた。
だから自分はこんなにも安心できたんだ。
マネージャー「もちろん、すぐに返事しなくていい。家族とも相談していいし、じっくり考えてほしい。」
莉麻は驚きながらも、小さく頷いた。
莉麻「……ありがとうございます。」
その返事を聞いた悠真は、胸の奥で小さく期待してしまう。
もし莉麻ちゃんが、この仕事を選んでくれたら。
また会える。
そんな期待を抱いた自分に気づいて、悠真は少し照れたように目を伏せた。



