その様子を見ていた春空は、思わず目を丸くする。

……え。

悠真、そんな顔するの?

グループで一緒に過ごしていても仕事終わりでも。

こんな安心しきった表情なんて、一度も見たことがなかった。

陽「悠真。」

陽がベッドの近くまで歩いてくる。

陽「心配したんだからな。」

悠真は少し申し訳なさそうに笑う。

悠真「ごめん。」

未来「その『ごめん』、今日は何回目。」

未来が静かに言う。

悠真は困ったように眉を下げた。

その空気を変えるように、伊澄が優しく笑う。

伊澄「元気になったなら、それでいいよ。」

その一言に、病室の空気が少し和らいだ。

春空は何も話さず、悠真と莉麻を交互に見つめる。

なんだろう。

胸の奥が少しだけざわつく。

まだ理由は分からない。

でももっとこの子のことを知りたい。

そんな気持ちが、少しずつ大きくなっていった。