悠真を支えると想像していたより、ずっと体温が高い。
熱がこもっているのが服越しにも伝わってきて、胸が締めつけられた。
莉麻「ここから少し歩けば大通りに出られるので……タクシーで帰りましょう。」
悠真「……うん。」
ゆっくり一歩踏み出す。
その瞬間、悠真の体が少しだけ傾いた。
莉麻「大丈夫ですか?」
慌てて支えると、悠真は申し訳なさそうに小さく笑う。
悠真「……ごめん。」
莉麻「謝らないでください。今日は私を頼ってください!」
その言葉に、悠真は何も返さなかった。
いや、返せなかった。
ただ、肩を貸してくれるその細い体が、不思議なくらい頼もしく感じた。
こんなに安心できる相手に会ったのは、いつぶりだろう。
一歩。
また一歩。
足に力が入らない。
それでも隣から伝わる温もりだけを頼りに、悠真は歩き続けた。



