莉麻「悠真くん!」

恥ずかしそうに名前を呼ぶ。

莉麻「笑わないでください……。」

照れたように唇を尖らせる姿に、悠真は肩を震わせた。

悠真「ごめん。」

そう言いながらも笑みは消えない。

さっきまであんなにつらかったのに。

今は自然と笑えている自分が不思議だった。

莉麻は悠真の顔を見つめる。

……さっきより顔色いい。

自然と安心した。

莉麻「熱、少し下がったみたいですね。」

悠真「うん。」

額へ手を当てながら頷く。

悠真「だいぶ楽になった。」

その言葉を聞いた瞬間、胸の中の緊張がふっとほどけた。

よかった。

本当によかった。

それだけで十分だった。

莉麻「安心しました。」

そう言って笑う莉麻の笑顔は、どこかほっとしたような優しい笑顔だった。

その笑顔を見ているだけで、悠真の胸は少しだけ温かくなる。