一方その頃悠真は自分の部屋に戻ってからも、ずっと今日のことを思い返していた。

ベッドに座ったまま、ぼんやり天井を見る。

そして――ふっと笑った。

悠真「……莉麻ちゃん、俺のファンだったんだ。」

何度考えても、嬉しい。

自分が知らないところでライブに来てくれていた。

自分のことを見てくれていた。

「かっこいい」

「綺麗な顔」

そう思ってくれていた。

その言葉を思い出すだけで、顔が熱くなる。

悠真「……恥ずかしいけど。」

嬉しい。

ものすごく嬉しい。

ずっと遠くから見てくれていた女の子が今は自分の隣にいる。

しかも、ただのファンとアイドルじゃない。

体調が悪いときに支えてくれて。

自分が弱ったときには、そばにいてくれて。

自分が甘えても、嫌な顔一つしない。

悠真「……俺、莉麻ちゃんに会えてよかった。」

自然と口からこぼれた。

そして、今日の莉麻の顔を思い出す。

「今の悠真くんのほうが、好きかも。」

その言葉を思い出した瞬間――。

悠真は枕に顔を埋めた。

悠真「……やば。」

嬉しすぎる。

自分が莉麻を好きなのは、もう分かっている。

でも今日初めて知った。

――莉麻は、ずっと前から自分を見てくれていた。

その事実が、胸の奥をいっぱいにしていた。