撮影が始まってからしばらくして莉麻はスタッフと次の段取りを確認していた。
莉麻「次の撮影、十五分後に入ります。衣装替えが終わったらすぐ移動できるようにしておいてください。」
スタッフ「了解です。」
莉麻が資料に目を落とした、そのとき。
少し離れたところにいた悠真が、ふらっと椅子に座った。
莉麻「……悠真くん?」
顔を上げた悠真は、いつものように笑おうとする。
悠真「ん?」
けれど――今日は少しだけ顔色が悪い。
莉麻はすぐに気づいた。
莉麻「どうしたの?」
悠真「……ちょっとだけ、疲れたかも。」
莉麻は悠真のそばまで歩いていく。
莉麻「やっぱり。朝から眠そうだったもんね。」
悠真「うん……。」
そこへ陽が通りかかる。
陽「悠真、大丈夫?」
悠真は反射的に顔を上げた。
悠真「大丈夫。」
いつもの返事。
莉麻はそのやり取りを見て、少し眉を下げる。
けれど陽が離れたあと――。
悠真は小さく息を吐いた。
そして莉麻を見る。
悠真「……莉麻ちゃん。」
莉麻「なに?」
悠真「ちょっとだけ……そばにいて。」
その声は、他のメンバーに向けるものとは違っていた。
莉麻の胸が、また小さく跳ねる。
莉麻「……うん。」
莉麻は悠真の隣に座った。
その瞬間、悠真の表情が少しだけ緩んだ。
莉麻「次の撮影、十五分後に入ります。衣装替えが終わったらすぐ移動できるようにしておいてください。」
スタッフ「了解です。」
莉麻が資料に目を落とした、そのとき。
少し離れたところにいた悠真が、ふらっと椅子に座った。
莉麻「……悠真くん?」
顔を上げた悠真は、いつものように笑おうとする。
悠真「ん?」
けれど――今日は少しだけ顔色が悪い。
莉麻はすぐに気づいた。
莉麻「どうしたの?」
悠真「……ちょっとだけ、疲れたかも。」
莉麻は悠真のそばまで歩いていく。
莉麻「やっぱり。朝から眠そうだったもんね。」
悠真「うん……。」
そこへ陽が通りかかる。
陽「悠真、大丈夫?」
悠真は反射的に顔を上げた。
悠真「大丈夫。」
いつもの返事。
莉麻はそのやり取りを見て、少し眉を下げる。
けれど陽が離れたあと――。
悠真は小さく息を吐いた。
そして莉麻を見る。
悠真「……莉麻ちゃん。」
莉麻「なに?」
悠真「ちょっとだけ……そばにいて。」
その声は、他のメンバーに向けるものとは違っていた。
莉麻の胸が、また小さく跳ねる。
莉麻「……うん。」
莉麻は悠真の隣に座った。
その瞬間、悠真の表情が少しだけ緩んだ。



