それから何度か、悠真は苦しそうに寝返りを打った。
額に触れる。
さっきより熱は下がっている。
でも、まだ少し熱い。
莉麻はそっと保冷剤を持ち上げ、新しいものへ替える。
起こさないように。
音を立てないように。
ゆっくりと。
保冷剤が首元へ触れると、悠真は少しだけ表情を緩めた。
……よかった。
眠れてる。
スポーツドリンクも枕元へ置き直し、掛け布団がずれていることに気づく。
そっと肩まで掛け直す。
「早く元気になりますように。」
声には出さず、心の中でそっと願った。
時計を見ると、もう夕方が近づいていた。
思っていたより、長い時間ここにいる。
それでも。
「帰らなきゃ。」
そう思う気持ちよりも、
「もう少し見ていてあげたい。」
その気持ちの方が大きかった。



