片付けが一段落すると、マネージャーがメンバーへ声をかけた。

マネージャー「今日はこのあと全員休み。ツアーも終わったし、しばらく身体を休めるように。」

みんなが一斉に息を吐く。

陽「やったー!」

伊澄「やっとゆっくりできるね。」

そんな声が飛び交う。

莉麻も少し笑いながら、今日の予定を確認していた。

その時、悠真が莉麻のところへ歩いていく。

悠真「莉麻ちゃん。」

莉麻「ん?」

悠真「……今日、ありがとう。」

莉麻は少し首を傾げる。

莉麻「今日?」

悠真「病院まで付き添ってくれたこととか。昨日も、ずっといてくれたし。」

莉麻は優しく笑った。

莉麻「気にしなくていいよ。悠真くんが元気になる方が大事だから。」

その言葉に、悠真の胸がいっぱいになる。

悠真「……そっか。」

そして、少しだけ迷ってから。

悠真「じゃあ……。また、会ってくれる?」

莉麻が目を丸くする。

莉麻「もちろん。これからも仕事で会うでしょ?」

悠真「……うん。」

本当は仕事じゃなくても会いたい。

もっと一緒にいたい。

でも、まだそれを言う勇気はない。

莉麻が笑うから悠真も笑い返す。

その少し離れたところでは、奈津が二人の姿を静かに見ていた。

そして奈津自身もまた、莉麻から目を離せなくなっていることに気づき始めていた。