――俺。
莉麻ちゃんが好きなんだ。
その答えに辿り着いた瞬間。
今までのことが全部、一本に繋がった。
莉麻に会いたいと思ったこと。
莉麻がそばにいると安心したこと。
弱っている時、無意識に莉麻を探してしまったこと。
服を掴んで離したくなかったこと。
そして奈津が莉麻を見つめているのが、嫌だと思ったこと。
全部好きだからだった。
悠真は思わず目を伏せる。
自覚してしまうと、急に恥ずかしくなった。
こんなに分かりやすかったのか。
自分はずっと、莉麻ちゃんを特別扱いしていたんだ。
莉麻「悠真くん?」
もう一度、優しい声が聞こえる。
悠真は顔を上げた。
悠真「……ううん。なんでもない。」
莉麻は少しだけ首を傾げる。
莉麻「そっか。」
そして、また笑う。
その笑顔を見て悠真も小さく笑った。
でも、胸の奥では今までとは違う感情が、確かに生まれていた。
――莉麻ちゃんを、誰にも取られたくない。
まだ恋をしたばかりの自分には、その気持ちをどうすればいいのか分からない。
ただ一つだけ。
もう「大切な人」という言葉だけでは足りない。
莉麻は。
自分が好きになった人だった。



