部屋を出ると、さっきまで慌ただしかった空気が少しだけ静かになった。

……まずは熱を下げないと。

キッチンはすぐに見つかった。

冷蔵庫を開けると、スポーツドリンクやゼリー飲料がいくつか並んでいる。

ちゃんと用意してるんだ。

でも、忙しくて飲む暇もなかったのかな。

冷凍庫には保冷剤。

棚の中には救急箱もあった。

よかった。

必要なものは揃いそう。

保冷剤を薄いタオルで包み、スポーツドリンクとゼリー飲料、体温計をトレーに乗せる。

落とさないように両手で持ち直すと、もう一度悠真の部屋へ向かった。

ドアをノックしてから、そっと開ける。

莉麻「失礼します。」

部屋の中は静かなまま。

悠真はベッドに横になっていた。