しばらくして、サービスエリアで休憩することになった。
車が停まると、メンバーが一人ずつ降りていく。
莉麻も降りようとしたけれど、肩にまだ春空がいる。
どうしよう。
起こした方がいいかな。
少し迷っていると、春空がゆっくり目を開けた。
春空「……ん。」
ぼんやりと顔を上げる。
そして、自分が莉麻の肩に頭を乗せていたことに気づいた。
一瞬、目を丸くする。
春空「……俺、ずっと?」
莉麻「うん。よく寝てたよ。」
春空は少し恥ずかしそうに笑った。
春空「ごめん。」
莉麻「全然。疲れてたんだと思う。」
春空はまだ少し眠そうな目で莉麻を見る。
春空「……ありがとう。」
小さく呟いてから、車を降りる。
莉麻も後を追う。
外へ出ると、春空が大きく伸びをした。
春空「肩、大丈夫?」
莉麻は自分の肩を軽く回してみる。
莉麻「ちょっとだけ重かったかも。」
冗談っぽく笑うと、春空も笑った。
春空「ほんとごめん。次はちゃんと自分の席で寝る。」
莉麻「ふふっ。でも、ちゃんと休めたならよかった。」
その言葉に春空は一瞬だけ黙る。
それから、優しく笑った。
春空「……莉麻ちゃんって、やっぱ優しいね。」



