後半のライブが始まる。
会場のペンライトが一斉に揺れる。
その光景を見た瞬間、莉麻は思わず息を呑んだ。
綺麗。
ステージから見たら、きっともっと綺麗なんだろうな。
この景色を、六人は何度も見てきたんだ。
それでも毎回、この場所へ立っている。
そう思うと、胸が熱くなった。
やがて最後の曲が始まる。
六人がステージ中央へ集まる。
奈津が客席へ向かって話す。
奈津「今日は来てくれて、本当にありがとう。」
歓声が返ってくる。
陽が笑い、伊澄も手を振る。
春空は客席へ向かって大きく手を振りながら、時々メンバーの肩へ腕を回していく。
未来は静かに笑っている。
そして悠真。
最後の曲が終わる直前。
悠真が客席へ視線を向ける。
その目が、またステージ袖にいる莉麻を捉えた。
一瞬だけ。
でも、今度は笑顔だった。
莉麻も笑い返す。
そして最後の音が響いた。
「ありがとうございました!」
六人が深く頭を下げる。
会場いっぱいに響く拍手と歓声。
その瞬間。
莉麻は胸の前でそっと手を握った。
――この人たちを、もっと近くで支えたい。
今日初めてライブを見て。
その気持ちは、昨日までよりずっと強くなっていた。



