会場へ到着すると、スタッフたちが一斉に動き始めた。

「機材はこちら!」

「衣装は先に搬入お願いします!」

「リハーサルまであと一時間!」

一気に慌ただしくなる。

莉麻もすぐに気持ちを切り替え、マネージャーについて動き始めた。

まずは楽屋の確認。

次に飲み物。

そのあと衣装。

昨日までとは比べものにならないほど、やることが多い。

それでも、一つずつチェックしていく。

莉麻「奈津くんのイヤモニ、こちらで合ってる?」

奈津「うん。ありがとう。」

莉麻「春空くん、衣装はこっちね。」

春空「ありがとう。」

受け取った衣装を抱えながら、春空が莉麻の肩へ軽く触れる。

春空「莉麻ちゃんもちゃんと水飲んでね。」

莉麻「うん。」

その言葉に笑って頷く。

すると、反対側から陽が顔を出した。

陽「莉麻ちゃん!俺のタオル知らない?」

莉麻「えっと……。」

すぐに周りを確認する。

「あった。」

椅子の背もたれに掛かっていたタオルを取る。

莉麻「これじゃない?」

陽「それ!助かったー!」

陽が笑いながら受け取る。

慌ただしい。