翌日莉麻はメンバー一人ずつにツアーの持ち物を確認していた。

莉麻「奈津くん、衣装以外に必要なものある?」

奈津「予備のイヤモニ。あと、喉のケア用品。」

莉麻はすぐにメモする。

莉麻「分かった。」

次は未来。

その次は伊澄。

陽は「あれもいる、これもいる」と次々に思いつき、莉麻のメモをどんどん増やしていく。

陽「あとゲーム機。」

莉麻「仕事に必要?」

陽「……必要。」

莉麻は思わず笑った。

莉麻「本当に?」

陽「移動中の心のケアに必要。」

その答えに、近くにいた春空が吹き出した。

春空「それは必要かも。」

そんなやり取りをしながら、少しずつ準備が進んでいく。

そして最後。

悠真の番になった。

莉麻「悠真くんは?」

悠真「俺は……。」

少し考える。

悠真「特にないかな。」

莉麻はペンを止めた。

莉麻「本当に?」

悠真「うん。」

莉麻は少しだけ考えてから、リストへ目を落とす。

莉麻「じゃあ、体調悪くなった時用のものだけは準備しておこう。」

悠真は一瞬だけ黙った。

そして、小さく笑う。

悠真「……うん。」

その返事を聞いて、莉麻も安心したように笑った。