インタビューが終わると、スタッフが機材を片付け始めた。
スタッフ「ありがとうございました!」
メンバーも一斉に頭を下げる。
莉麻は資料をまとめながら、ふと時計を見る。
もうすぐ次の仕事の時間だった。
莉麻「マネージャーさん。次の移動って、何時でしたっけ?」
マネージャー「あと二十分。その前に、みんなの昼食を受け取ってきてくれる?」
莉麻「はい。」
すぐに立ち上がる。
その時、悠真も立ち上がった。
悠真「俺も行く。」
莉麻が振り返る。
莉麻「え?」
悠真「荷物もあるし一人だと大変でしょ。」
そう言って、莉麻が持っていた資料の一部を自然に受け取る。
莉麻「ありがとう。」
二人で控室を出ていく。
廊下を並んで歩きながら、莉麻が小さく笑った。
莉麻「悠真くん、今日忙しいのに大丈夫?」
悠真「うん。」
少し間を置いて。
悠真「莉麻ちゃんこそちゃんと休めてる?」
思いがけず返ってきた言葉に、莉麻は目を丸くした。
それから、ふわっと笑う。
莉麻「大丈夫だよ。」
悠真も安心したように笑った。
二人の足音だけが、静かな廊下に並んで響いていた。



