莉麻「悠真くん。」

そっと名前を呼ぶと、悠真はゆっくり目を開けた。

ぼんやりとした瞳が莉麻を映す。

莉麻「ベッドまで行きましょう。」

悠真「……うん。」

返事はしたものの、自分で立ち上がる力は残っていないようだった。

莉麻は悠真の腕を肩へ回し、ゆっくりと体を起こす。

熱い。

さっきより体温が上がっている気がした。

莉麻「ベッドのお部屋はどこですか?」

悠真は廊下の奥へ視線を向ける。

悠真「……一番、奥。」

莉麻「分かりました。」

ゆっくり、一歩ずつ。

転ばないように歩幅を合わせながら、奥の部屋へ向かって歩き出した。