撮影した写真を確認し終えると、マネージャーが莉麻のところへやってきた。

マネージャー「いい写真撮れたな。」

莉麻「ありがとうございます。でも、みんなが自然にしてくれたからです。」

そう言うと、マネージャーは少し笑った。

マネージャー「それでも、シャッターを切るタイミングは莉麻ちゃんが決めた。最初よりずっと良くなってる。」

その言葉が嬉しくて、莉麻はカメラを大事そうに抱え直した。

その時、スマホが鳴る。

マネージャー「次、インタビューの準備に入る。莉麻ちゃんは先に控室へ戻って、机の上に資料を並べておいて。」

莉麻「分かりました。」

カメラをスタッフへ返し、資料を抱える。

すると春空がすっと近づいてきた。

春空「俺も持つよ。」

莉麻「大丈夫だよ。」

春空「いいって。」

そう言って莉麻の手から一部の資料を受け取る。

春空「一人で全部持ったら落としそう。」

少し笑いながら、隣を歩き始めた。

莉麻もその隣を歩く。

なんだか、少しずつ。

この場所に馴染めている気がした。