撮影ブースでは照明の位置が変わり、スタッフたちが慌ただしく動いていた。

監督「次、ソロカットいきます。最初は悠真くんから。」

悠真は小さく頷くと、マークの位置まで歩いていく。

「スタンバイお願いします!」

ライトが一斉に点灯した。

さっきまで優しく笑っていた悠真とは別人だった。

まっすぐカメラを見つめる鋭い眼差し。

細かな目線の動き。

一つひとつの仕草に惹き込まれる。

監督「いいね!その表情!」

シャッター音が何度も響く。

莉麻は思わず息を止めて見入っていた。

……すごい。

テレビで見る何倍も。

本物は、もっとかっこいい。

その姿に、改めて胸が高鳴った。