そこへ春空も駆け寄ってくる。

春空「莉麻ちゃん、大丈夫?」

心配そうに顔を覗き込む。

莉麻「うん、大丈夫。」

笑って答えると、春空もほっと息をついた。

春空「びっくりした。」

そう言いながら、ケースを悠真から受け取る。

春空「これは俺が運ぶよ。」

悠真「じゃあ俺、反対持つ。」

自然と二人でケースを持ち上げる。

春空「莉麻ちゃんは前見て歩いて。コード多いから。」

莉麻は少し申し訳なさそうに笑った。

莉麻「ありがとう。」

二人は「いいよ」と顔を見合わせて笑う。

その様子を少し後ろから見ていたマネージャーは、小さく口元を緩めた。

最初は一人で抱え込もうとしていた莉麻も。

少しずつ、このグループに頼れるようになってきた。

それはマネージャーとしても、大きな成長だった。