ボーカルレッスンを終えると、時計の針は昼を少し過ぎていた。

マネージャーがスケジュールを確認しながら顔を上げる。

マネージャー「衣装合わせまで一時間ある。先に昼飯済ませよう。」

その一言で、陽が勢いよく立ち上がった。

陽「やった!腹減ったー!」

春空が笑いながら陽の肩へ腕を回す。

春空「朝からそれしか言ってなくない?」

陽「だって腹減ったんだもん。」

二人のやり取りに、伊澄たちも思わず笑う。

マネージャーは莉麻の方を見る。

マネージャー「今日は近くの店に行く。現場では、こういう時間も仕事だから。」

莉麻「はい。」

そう返事をしながら、バッグを肩へ掛ける。

初めてみんなと一緒に食事へ行く。

少しだけ緊張していた。