それから三十分ほど経った頃。

事務所のドアが勢いよく開く。

陽「おはよー!」

いつもの元気な声が部屋に響く。

その後ろから伊澄、未来、奈津が続く。

陽「あ!莉麻ちゃん、おはよう!」

満面の笑みで手を振る。

莉麻「おはよう。」

自然と笑顔で返せるようになっていた。

するとその横から春空がひょこっと顔を出す。

春空「おはよう、莉麻ちゃん。」

柔らかく笑いながら近づいてくる。

莉麻「今日も早いね。」

そう言って軽く莉麻の肩へ触れながら横を通り過ぎ、自分のロッカーへ向かった。

その距離感は、春空にとってはごく自然なもの。

莉麻も昨日一日で少し慣れてきたのか、「おはよう」と笑い返す。

その様子を見ていた陽はにやっと笑う。

陽「春空、もう仲良しじゃん。」

春空「普通だよ。」

照れ隠しのように笑って答える。

でもその表情は、どこか嬉しそうだった。