雑誌の撮影が終わる頃には、外は夕焼けに染まっていた。

「お疲れさまでした!」

スタッフの声が飛び交う中、六人は控室へ戻ってくる。

陽「あー! やっと終わった!」

大きく伸びをすると、そのまま伊澄の肩へ寄りかかる。

伊澄「陽、重い重い。」

そう言いながらも笑って押し返さない。

その横を歩いていた春空は、莉麻の前まで来ると軽く肩を並べた。

春空「莉麻ちゃん。」

莉麻「ん?」

春空「今日一日、お疲れさま。」

そう言って、労うように莉麻の肩をぽんっと軽く叩く。

その仕草は自然で、いやらしさなんてまったくない。

春空「初日は疲れたでしょ。」

優しく笑う春空。

莉麻も笑顔で頷いた。

莉麻「うん。でも、すごく楽しかった。」

その返事を聞いて、春空も嬉しそうに笑う。

春空「ならよかった。」

そのやり取りを見ていた悠真は、無意識にその二人へ視線を向けていた。

春空は今日だけでも何度も莉麻へ話しかけている。

肩を叩いたり近くに立ったり。

それは春空が昔から誰にでもすること。

頭ではちゃんと分かっている。

それでも、ほんの少しだけ胸が落ち着かなかった。