控室のドアを開けると、部屋の中には大きな鏡とソファ、それぞれの名前が貼られたメイクスペースが並んでいた。
マネージャー「ここが今日の控室。」
莉麻は部屋を見回しながら、小さく頷く。
マネージャー「荷物はいつもこの位置。飲み物は冷蔵庫。衣装さんやメイクさんが困らないように、使った場所は元に戻す。」
一つひとつ説明を受けながら、莉麻は真剣にメモを取っていく。
その姿を見ていたマネージャーは苦笑した。
マネージャー「本当にメモ好きだな。」
莉麻「忘れたくないので。」
そう笑う莉麻を見て、マネージャーも優しく笑った。
マネージャー「その姿勢は大事にして。でも、分からなかったら一人で抱え込まなくていい。俺にも、みんなにも聞けばいいから。」
莉麻「はい。」
その返事は少しだけ力強くなっていた。



