春空はその笑い声に気づき、ぱっと莉麻の方を向く。

春空「笑った!」

嬉しそうに近寄ってくる。

春空「やっと笑ってくれた!」

莉麻「え?」

春空「最初より緊張ほぐれてる。」

そう言って、子どものようににこっと笑う。

その笑顔につられて、莉麻もまた笑顔になる。

莉麻「皆さんが優しいからです。」

その返事を聞くと、春空は嬉しそうに「やった」と小さくガッツポーズをした。

春空「じゃあさ、これからは敬語なしでもいいよ?」

莉麻「えっ?」

春空「俺たち同い年くらいじゃん!敬語だとなんか距離ある感じする。」

そう言いながら、親しみを込めて莉麻の肩へ軽く手を置く。

「大丈夫、大丈夫。」と笑う春空。

人との距離が近いのは、彼にとってごく自然なことだった。

莉麻は少し驚いたものの、その明るさに思わず笑ってしまう。

莉麻「じゃあ……少しずつ。」

春空「うん!」

満足そうに大きく頷く春空だった。