こちら、溺愛ミステリー部!① 〜事件も恋も、推理で解決します!〜

「僕は楠原すばる!よろしくねっ。

隣の綺麗な男の子はね!清水和也くんだよ!」

「…うん!よろしくね!」

「…」

男の子の友達できるの、夢だったんだ…!

だから、嬉しいっ…!という気持ちをこめて、にっこり微笑んだ。 

ぼぼっと顔を赤くさせたすばるくん。

「どうしたの…?顔真っ赤だよ…?熱ある?」

と、おでこに手をのせるとさらに顔が赤くなっていた。

ぎゃ、逆効果だったかな…。

「い、いいの!大丈夫!ありがと!!」

「良くなかったかな…ごめんね」

なぜか慌てているすばるくん。

「…どうして僕はこんなことに…」

ぶ、ぶつぶつとつぶやいてる…?大丈夫かな…。

「凛花ちゃんは音楽室のピアノの音を聞きに来たの?」

「いや、違くて、宿題を職員室に提出するのを忘れちゃって…あ!」

わたし、まだ提出してないじゃんっ。

ど、どうしよっ。

「そうなんだ!」

「どうしよう。まだ提出してない…」

思わず顔がうつむく。

せ、先生に怒られるっ…!

「あははっ、凛花ちゃんって面白いね」

「いまはそれどころじゃないよ…」

ほんとうに、どうしよう。

「まっ、終わってからでいいんじゃない」

わたしたちの状況をみて、井上さんがそういった。

そ、そうかも…良かった…。

ふーっと息をついた。