こちら、溺愛ミステリー部!① 〜事件も恋も、推理で解決します!〜

ーがん!!

ふと、大きな音がした。

あ、れ…?

ま、まさかっ…。

再びサーっと顔が青くなるのがわかった。

「も、門、閉じちゃった…っ?」

「うーん。そうだね」

真顔でそう言われる、けど…。

そうだね、じゃ、ないよ…。

嘘、でしょ…。

「ど、どうしようっ…」

「そんなに焦らなくても。落ち着いて」

というか、どうして井上さんは落ち着いてるの…?

ぐるぐると頭が回る。

「で、でも…。」

職員室に、まだ先生いるかなっ…

そしたら開けてもらえるかもしれないしっ…。

ーピロンッ

ん?

なんの音?

携帯の通知音かな…。

でも、わたしじゃないし…。

「井上さん、携帯にメッセージ来てるんじゃない?早く帰らないとまずいよ…!」

「えー?俺じゃないよ?」

携帯を確認してそう言った井上さん。

うーん。

でもあの音、ピアノの音、みたい…。

…あ。

まさか…音楽室の、あの噂…じゃないかな…。

『夜の音楽室から、ピアノの音がする』。