こちら、溺愛ミステリー部!① 〜事件も恋も、推理で解決します!〜

あっ、意地張ってるわけじゃないよ?

…あ。

わたしは、思い出したくないことを思い出してしまった。

『宿題は日直が集めるように。職員室に持ってきてな』

日直というのは…わたしだ。

不幸中の幸い、というのか、まとめてはいた。

けど…職員室には、持ってきてない…。

サーっと顔が青くなるのがわかった。

「…いっ、行かなきゃ!」

ダンっとダッシュで学園にもどる。

門は…良かった、まだ空いてる。

息を整えながら門をくぐって、急いで階段をのぼる。

「…あれ?」

教室…電気ついてる…。どうしてだろう…先生がいるのかな?

わたしが職員室に持っていっていないから、確認してきた、とか…。

なら、ありえるかも…。

「?」

わっ…!やっぱり人いるしっ…!

身長は高い…けど、先生ではない。

はっ…。井上さんかな!?

井上さん…井上 響(いのうえ ひびき)さんとは、めちゃくちゃイケメンな同級生。

話したことは、ないけど…。

「あのっ…」

思い切って話しかけてみた。

「ん?」

振り向いてくれて、ほっと息をする。