最強の吸血鬼たちに執着されています

記憶。


そう、これは小さい頃の記憶。

脳裏に焼きついて離れない、真紅の記憶。

ーー血染めの記憶。


愛する母が亡くなった。
あの醜い悪魔のせいで。

本来、吸血鬼による吸血行為は、政府の厳しい管理のもとで制限されているはずだった。

それなのに。

母は血を吸われ、貪られ、その命を奪われた。
目の前に横たわる亡骸は、見る影もない。
全身の血という血を失い、干からびたその姿は、もう母とは思えなかった。