最強の吸血鬼たちに執着されています

アルカディア学園は全寮制だ。

学生寮は三つの棟に分かれており、それぞれ一年生棟、二年生棟、三年生棟となっている。

校舎のような華やかさはないものの、学生たちが生活する場所だけあって、どこか落ち着いた雰囲気が漂っていた。

一階には食堂や談話スペースがあり、学生同士の憩いの場となっている。
コンビニも併設されており、日用品や軽食の購入には困らない。

部屋は基本的に三人一部屋。
ただし、Sクラスの学生だけは例外で、一人一部屋の個室が与えられている。

階が上になるほどSクラスの部屋が配置されており、寮は全七階建てだ。
上層階への移動を考慮し、エレベーターも完備されている。

男女で部屋は分かれているものの、同じ階で生活することは珍しくない。

私に割り当てられた部屋は、最上階の一番端にある角部屋だった。

ドアを開けると、思わず息をのむ。

一人で暮らすには十分すぎる広さがあり、窓からは学園の敷地を一望できる。
キッチンやシャワールームも備え付けられ、テレビやベッド、クローゼットなど、生活に必要な家具や家電はひと通り揃っていた。

「……ここ、本当に学生寮なの?」

思わずそんな言葉が漏れる。

事前に用意していた荷物もすでに部屋へ運び込まれていた。
箱を一つずつ開け、服をクローゼットへしまい、本や小物を棚へ並べていく。
少しずつ「自分の部屋」になっていく様子を眺めていると、不思議と新しい生活への実感が湧いてきた。

そうして荷解きが一段落する頃には、外はすっかり夕暮れに染まっていた。

「疲れた……」

大きく伸びをして、私はソファへ腰を下ろす。
慣れない環境で一日中緊張していたせいか、急に疲れが押し寄せてきた。

小さくあくびをしながら、リモコンを手に取る。
テレビをつけると、静かな部屋に音が広がった。