キミが家族になった、その日から。


その笑顔を見た瞬間、涼は自分の胸の鼓動が速くなっていることに気づく。

「……っ」

好きになるな、って約束つけたのも俺なのに。

──思わず夏音から目を逸らした。

夜空に咲く花火が終わる。


そして、帰り道

「そういえば、友達大丈夫だったか?」

「あぁ…うん。あのあとすぐに用事ができて帰るってLINE来てた」

「そっか」

「……涼」

「ん」


「今日はありがと」

「別に。」

「……でも楽しかった。」


その言葉に、少しだけ口角が上がる。


「俺も。」

“楽しかった”なんて、最後まで言えなかった。けど夏音のその嬉しそうな笑顔を見てると伝わったんだなって鼓動が早くなる。