イケメン双子兄弟×美少女双子姉妹の不器用すぎる甘い恋 ──私だけを見てくれる、たった一人に恋をした。──

「お姉ちゃん!」



「……若葉。どうしたの?」



振り返った双葉の目は、泣きそうなくらいに揺れていた。



誰も知らない、完璧な仮面の下の脆い素顔。



「……あんな奴の言うこと、気にする必要ないでしょ。バカじゃないの」



精一杯の悪態をつく私に、双葉は震える声でこう言った。



「……私だって、本当はしっかり者なんかじゃない。……お姉ちゃんでいなきゃ、誰も私を見てくれない気がして、怖いの……」



その言葉に、私は何も返せなかった。



お姉ちゃんも、私と同じだったんだ。



誰かの期待や役割に縛られて、本当の自分を見失って、息ができなくなっていたんだ。