イケメン双子兄弟×美少女双子姉妹の不器用すぎる甘い恋 ──私だけを見てくれる、たった一人に恋をした。──

放課後の廊下。



私は一人、図書室の窓際で文庫本をめくっていた。



視線の先、中庭のベンチには、校内で一際目を引く「イケメン双子兄弟」の姿があった。



兄の光輝は、相変わらず周りに人を従えて楽しそうに笑っている。



太陽のように眩しくて、誰からも愛されるムードメーカー。



そして、その少し離れた場所で、冷めた目をしながらスマホをいじっているのが弟の智樹だ。



「……あいつ、またバカみたいにヘラヘラして」



遠くから光輝を見つめる智樹の横顔には、冷徹なまでの拒絶と、――微かな、ドス黒い執着の色が滲んでいた。