イケメン双子兄弟×美少女双子姉妹の不器用すぎる甘い恋 ──私だけを見てくれる、たった一人に恋をした。──

光輝が双葉の頭を撫でている。



その優しい光景を見た瞬間、私の胸の奥で、ドス黒い澱のような感情が激しく渦巻いた。



――なんで? お姉ちゃんだって、私と同じように苦しんでいたはずじゃなかったの? なのに、どうして光輝は、あんな優しい顔で私の「お姉ちゃん」をなでるの?



「……馬鹿みたい」



持っていた買い出しの袋を強く握りしめ、私はその場から走り去った。



光輝に惹かれ始めていた自分の気持ち。



そして、いつだって「お姉ちゃんの影」に怯えていた劣等感が、一気に混ざり合って私を焦らせる。



私はただの「身代わり」だったの?



――そんなはずない。あの日、図書室で私の名前を呼んでくれた光輝の瞳は、本物だったはずなのに。



胸を締め付けるモヤモヤを抱えたまま、私は夕暮れの廊下を駆け抜けた。