イケメン双子兄弟×美少女双子姉妹の不器用すぎる甘い恋 ──私だけを見てくれる、たった一人に恋をした。──

「若葉、ぼーっとしてどうしたの? 早く行かないと遅刻するよ」



透き通るような声とともに、双葉が隣に並ぶ。



艶やかな黒髪に、どこか穏やかで品のある佇まい。



私と顔立ちは瓜二つだというのに、彼女が纏う空気はいつだって太陽のようだった。



「……うるさい。先に行ってよ」



反射的に吐き捨てた言葉に、双葉は少しだけ悲しげな目を細め、でもすぐに「じゃあ、教室でね」と優しく微笑んで歩き出していく。



その優しさが、たまらなく嫌いだ。



お姉ちゃんだからって、いつも私を子供扱いして。



私を「お姉ちゃんの影に隠れた、ひねくれた妹」という安全な場所に押し込めて。



胸の奥をチリチリと焼くようなこの感情を隠すために、私は今日も、誰かを刺すような毒を口の中に溜め込む。



――私の世界は、いつだって窮屈で、色褪せていた。




あの「眩しすぎる二人」に出会うまでは。