智樹のその冷たさは、きっと「眩しい兄」に対する強烈なコンプレックスの裏返しなのだ。
分かってはいるけれど、お姉ちゃんを泣かせる奴はやっぱり気に入らない。
「……若葉、お前もさ」
急に話を振られ、私はビクリと肩を揺らした。
智樹が冷めた目を私に向ける。
「お前も、そんなトゲトゲしい言葉ばっか吐いてないで、少しは素直になったらどうなの。見てて痛々しいんだけど」
「は? あんたに言われたくないし」
私は反射的に強い口調で言い返した。
だけど、その胸の奥はなぜかチクリと痛んだ。
図星だったからだ。
私と智樹は、似た者同士で、お互いのコンプレックスを鏡のように映し出している。
だからこそ、余計に腹が立った。
分かってはいるけれど、お姉ちゃんを泣かせる奴はやっぱり気に入らない。
「……若葉、お前もさ」
急に話を振られ、私はビクリと肩を揺らした。
智樹が冷めた目を私に向ける。
「お前も、そんなトゲトゲしい言葉ばっか吐いてないで、少しは素直になったらどうなの。見てて痛々しいんだけど」
「は? あんたに言われたくないし」
私は反射的に強い口調で言い返した。
だけど、その胸の奥はなぜかチクリと痛んだ。
図星だったからだ。
私と智樹は、似た者同士で、お互いのコンプレックスを鏡のように映し出している。
だからこそ、余計に腹が立った。



