エリートではありません、非エリートです!!(誇) ~無能な落ちこぼれの私が、なぜかエリート男子集団に気に入られちゃいました!?~

「考え事をしてたらちょっと長く焼きすぎちゃって⋯⋯冬夜さんが教えてくれなかったら、もっと黒焦げになっちゃってました⋯⋯」

「⋯⋯え、冬夜が? 嘘でしょ?」
 


あれ⋯⋯?
 
何をそんなに驚いているんだろう⋯⋯。
 
瑠衣さんの驚きっぷりから、冬夜さんが教えてくれたことは相当珍しいことらしい。
 
瑠衣さんは私の耳の近くに口を近づけて、こっそりと教えてくれた。



「あのね、冬夜は基本人に構ったりしないの。特に、おせっかいとかを嫌う性格だから、他人に構うなんて初めて。⋯⋯小鈴ちゃん、一体冬夜に何したんだよ⋯⋯賄賂でも渡した?」

「ちょ⋯⋯っ! 縁起でも無いこと言わないでください!」
 


そして、そんなことを言いながら口角を上げている瑠衣さんは、いたずらっ子な子どもにしか見えなかった。
 
⋯⋯この人、いくつ人格があるんだろう⋯⋯。
 
もはや別人としか見えない瑠衣さんをぼーっと見つめながら、私は朝の支度を続けた。

☆     ☆     ☆

「小鈴ちゃん、おはよ〜」