エリートではありません、非エリートです!!(誇) ~無能な落ちこぼれの私が、なぜかエリート男子集団に気に入られちゃいました!?~

緩さんは今日も図書室なのかな⋯⋯私も今度行ってみよう!



「あ⋯⋯小鈴センパイ」
 


後ろから私の名前が聞こえたような気がして、振り返ってみる。
 
そこにいたのは、陸くんだった。
 
心なしか、テストの日よりも表情が明るくなったような気がする。



「陸くん、一緒に帰る?」

「はい! ⋯⋯って言っても、あと少しっすけどね」

「あはは⋯⋯まあいいじゃん。こうやって陸くんと帰れること珍しいしさ」

「確かに⋯⋯! センパイとは学年違いますし、何よりセンパイは歩くのめちゃくちゃ速いじゃないっすか」
 


⋯⋯え?
 
歩くのが、速い⋯⋯?



「⋯⋯え、まさか気づいてなかったんすか!? 速歩きどころかもう走ってそうな感じで歩いてますよ⋯⋯?」

「うっそ!?」
 


自分じゃ気づかなかった⋯⋯。
 
そりゃあ、同じクラスである緩さんや瑠衣さんと帰る時間が変わるわけだ。



「センパイ、一個特技見つけましたね!」

「⋯⋯速歩きって特技って言っていいの?」

「まあいいんじゃないっすか?」
 


そんなどうでもいいようなことを話しているとすぐに寮についてしまった。
 
ん〜⋯⋯二週間も経つと、この寮の景色にも少しずつ慣れてきたなあ。



「あ、そういえばセンパイ知ってます? うちの寮の恒例行事」
 


恒例行事⋯⋯?
 
私たちの寮で、何か特別な行事でも起きるのかな⋯⋯?